『中央フリーウェイ』収録Album【The 14th Moon(14番目の月)】(1976)
You tube『中央フリーウェイ』
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先日、上方落語家でもある桂三河くんと
音楽の話をしておりまして、
僕が「ユーミンの中央フリーウェイもベース音が印象的なんだよな…」
って言ったら、
「何ですか、ソレ?」
って返ってきました。
悪寒が走りました。
「いや、ユーミンの中央フリーウェイ」
「知らないです」
「え、中央フリーウェイ、やで!」
「何ですか?」
「いや、ユーミンのヤツじゃなくても、J-POPとしての中央フリー…
え、
ぼく、何か悪い事言うてます?
『中央フリーウェイ』を知らない事を奇異の目で視るのは
おごり高ぶった態度なのでしょうか?
確かにお笑いやっててもそういう事があります。
テレビとか一日中お笑いやってて、劇場に観にきてくれる方も沢山居て、ってなると
みんながみんなお笑いに詳しくて好き、だと勘違いしがちで
いざ
「お笑いとか興味あります?」って訊いたら
「いや、あまり…」とか「普段全然視ないんですよ」とか
結構返って来たりして
「あ、世の中みんながお笑いが好きちゃうんだ」って感じる事が多々あります。
言うたら
それを知ってる人のただのエゴであってね、
だから今回の中央フリーウェイも同じで、
そんなに三河くんに激しく当たられへんな、って思いました。
僕的に『中央フリーウェイ』知らんのって
さんまさんを知らんのと同なじレベルなんですけど。。もう何も言うまい。
まぁ、こういった出来事があった為、久しぶりに書いてみる気になったのです。
やはり今回の如く、件の曲を知らない他人にきつい当たりをしてしまったのは
日本人として生きてきたら、何かしらのタイミングで耳にしている筈の曲だからなんです。。。
【荒井由実時代のAlbum「14番目の月」の『中央フリーウェイ』】という認識じゃなくても
ハイファイセットをはじめ、数々のアーティストがカヴァーし
2003年には矢口真里とメロン記念日がカヴァーしてるのが中央フリーウェイなのです!
まだヤグってない頃の矢口真里も歌った中央フリーウェイですよ!
では歌の内容に移りましょう。
→【歌詞】
状景の描写が主、と感じですが、恋愛の話でもあり、恋愛の中でも【別れ】の方です。
だって1番の「愛してるって いっても聞こえない」ってのは
要は《聞こえて》もうてるやん!って話ですよね。
二人は、オトコの「愛してる」をオンナが【聞かなかったことにする】って関係です。
既にオンナの方は二人の関係に対して絶望してて
今更肩を抱かれて「愛してる」などと言われたところで信じていなくて
オンナとしては、信じてない=聞こえても聞かなかったことにしたいのだけど、
(はてどうしたものか。。何って言い訳しよう、ああそうだ!
とりあえず風が強いから、って事にしとこう。丁度いいわ。ワタシ天才かも) てな具合じゃないだろうか?
考えすぎか。
だから、この歌は終始別れテーマなのですが
これまでのデートのドライブコースとして相当使い倒したであろう中央自動車の状景の具体的な描写と、
"中央フリーウェイ"部分のメロディの、《中央フリーウェイ感》が完璧過ぎて
別れの話が吹っ飛んでしまって、全然別れの曲じゃないのです。
3分20秒という短い曲でして、
しかしその、短い中で歌詞の中では時間が進んでるんです。
1番から3番までオンナ側の相手に対する絶望という心理は変わらないのですが
オトコ側の方の態度が変化します。
運転しながら「肩を抱いて 愛してる」っていうウソをついてるのですが
最近ではデートの終わりに彼女を送らない、という、もはやウソをつかなくなっている
そこに時間の変化も感じ取ることができますよね?
この歌の中の感情の変化はむしろ男性の方なのです。
オンナの肩抱いて愛をささやきながら片手運転してる中央フリーウェイは
オトコにとってはまだ【デートコース】なのだが、
オンナにとって中央フリーウェイは既に【思い出】なのです。
「二人して 流星になったみたい」って歌詞も一見ロマンチックであるが、
流星はやがて燃え尽きて無くなるって事を忘れてはならない。
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my Yuming 残り359曲
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