2015/11/06

タメならない映画レビュー『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』/『アクトレス 〜女たちの舞台〜』



これは、アノ映画の「アソコが良い」とか「あの女優キャワイイ」など個人的嗜好しか論じない、

ネタバレしない点だけが「せめてもの救い」の

全く《タメにならない》映画レビューです。


悪しからず。


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こんにちは。



今回は、今週見た映画二本を紹介します。

『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』と『アクトレス 〜女たちの舞台〜』です。



まず「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」。






ドキュメント映画でして



家の近所でやってるオークションに通い詰めてた、とある少年が

とある写真のネガを落札するんですね。



でも

それが、プロの写真家が撮ったモノなのか、とかそれが誰のモノなのか全く判らないので



現像してネットにあげたところ、絶賛されるんです。

「素晴らしい!」とか「アメージング!」とか。

一緒なんですけど。



でも、結局誰が撮ったかわからない。そこで少年は自ら、

誰が撮ったのかを突き止める。それがヴィヴィアン・マイヤーという名前の人らしいと判り、



さらに、それがどんな人物なのか

その人物はなぜ写真を撮ったのか

を、あらゆる手段でヴィヴィアン・マイヤー自身の人間としての輪郭を描き出していく過程のドキュメントです。



上映時間も80分強と、サクッと視れる時間で、これが良いんです。

奇しくも僕はその日、【何か映画を視アカンという強迫観念に駆られているけど、

でも

2時間はシンドイな】症候群だったんです。



みなさんもそういう事があると思います。全国2000万人の同じ患者の人には正にうっつけの、

丁度ライトな内容と、丁度良い時間の、そんな映画です。

また、その日は満席で、僕は立ち見でしたけれども、全然気にならず、



終わった時に「(さぁ帰ろうと)」

席から立ち上がろうとしても立ち上がれないのです、



だって、元々立ってたんですから。それくらい夢中になれる映画です。




『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』   ★★★★★★★☆☆☆(7点)
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続きましては



今日視てきた、

『アクトレス 〜女たちの舞台〜』という映画です。




クロエ・グレース・モレッツ、かわゆす!

最高だピョーン!



「キック・アス」シリーズでお馴染み、クロエ・グレース・モレッツが出てるという事で、

元々視ようとは思ってたんですね。



で、予告編を視た感じだと

https://youtu.be/K6mPJkNXT5E


クロエ・モレッツらしくない映画だなって。



クロエ・モレッツらしくない映画、とは

今回のように



ヨーロッパのスイスが舞台の映画。

スイスの大自然とかの綺麗な映像もあり

それで割と「間」を詰める映画。



女優とは?人間とは?みたいな

女優的哲学を女優だけが抱え込んでなんやかんやと悩んでそうな、女優論を彷徨する映画。



そういう、ミニシアター的な映画。



「キックアス」とかの、バリバリのアクション満載の、ハリウッドのド真ん中を歩いてる

《いかにも、クロエ・モレッツっぽくない》、そんな映画の予告編なんて視たら



呟かざるを得ないよね、



「あ、クロエ・モレッツが出てる」って。

「あ、異色、というか、珍しいな」って。



(そんな勝手なステレオタイプはクロエ・グレース・モレッツにとったら迷惑なんでしょうが^^;;)



ってことで、見てきたのですけれど、

物凄く、面白かったです!



クロエ・グレース・モレッツだけじゃなくて、

まず上掲した、ポスター等の素晴らしいビジュアルを見ただけでも視聴欲を掻き立ててくれます。



話は…



まず、ある舞台作品にある女優がブッキングされるんですね。

その、〈ある舞台作品〉というのは何十年ぶりかの再演なんですが、



メインどころの役が2つあって、

簡単に言えば、

若い役と年老いた役。



その、何十年ぶりか前の同作品に、その女優は主演(若い役)として出演してるんですが、

でも

今回は(若い)主役を引き立てる、年をとった方の役。

それに凄く思い悩む。



まず、前回の舞台から年月が立っている事を受け入れない女優は、

今回は演じる事になった年老いた役にも共感しようとしない。



そして相手役の若い主役には、クロエ・グレース・モレッツ演じるジョアンという、ハリウッドの若手女優。

ある意味、そのジョアンっていう役が結構クロエ・グレース・モレッツ本人をイメージされてるのか

凄くハマってると思います。



わかりやすく、日本で言えば、

釣りバカ日誌で浜ちゃんを演じてた西田敏行が、



何年かぶりかのリバイバルでスーさんに抜擢されるも凄く葛藤する話です。



で、この映画の見どころは

上記した様な、女優が単に思い悩む様子じゃないんですよ。



劇中の舞台作品の役と、現実が錯綜していくんです。

年老いた女の役を演じる事に葛藤を続けるその女優は

演じる事に躊躇している様で、実は既に演じていくんです。



その、未だ演じてないのに、稽古を通して演じている。

その、演じようとしている【役】とその女優の自身のプライベートがリンクしていくという、



ちょっと複雑なんですが、『タメにならない映画レビュー』というタイトルに甘えてこれ以上説明しません。



しかし、

そういう、映画自体の全体的な構造、見せ方、アイデアがとても素晴らしいと思いますし



そこが!僕なりの見どころだと思います。



あ。

あと、



クロエ・グレース・モレッツは可愛い。



ごめんなさい。
(両作品、共にテアトル系の映画館で視れます)




『アクトレス 〜女たちの舞台〜』★★★★★★★☆☆☆(7点)
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