2015/10/24

『弱虫ペダル』はアニメ版も【推し】なワケ 〜タメにならないアニメレビュー〜



これは、あのアニメの「アソコが良い」とか「あの子キャワイイ」など個人的嗜好しか論じない、

ネタバレしない点だけが「せめてもの救い」の

全く《タメにならない》アニメレビューです。


悪しからず。


------------------------------------------------------



漫画で読んでた『弱虫ペダル』の、アニメ版を全部視てみた感想(ネタバレはナシです)




いつの間にかAmazonプライムに入ってる事になってて、

Amazonビデオで一部(プライム作品)タダで視れる事になってたので、

とりあえず

(サクッと視れるの、何かないかなー)

と、それらプライム作品を物色してたら

漫画で読んでた『弱虫ペダル』があったので

(アニメとか、30分と短尺だし頭使わなくてもいいから、丁度エエな)

って事で

1話だけ

と、試しに視てみたのですが…



ついつい引き込まれて

season2 最終回まで全48話まであっという間に視てしまいました。



漫画はとりあえず全巻読んでて

で、全巻とも楽しいから

(アニメにしたところで…こういうのは原作コミックが1番面白いんだよ!) と

漫画での楽しさを懐で大事に大事にし過ぎて、

アニメ版に全く手を延ばさず、

結果

本来享受し得た愉悦の機会を完全に逸してました。



アニメ版はアニメ版で違う面白さがありましたのでしたのでした。



アニメでは、

自転車で走っている時の背景などはCGで

自転車競技作品らしくうまいこと作ってるなぁ、

っていうのと、

各キャラクターへのスポットの当て方も、その強弱が漫画とは違うように感じました。

そりゃ

同じゴール(1年目のインターハイ3日目)までを

TV枠(約24分×48話)で再構成しなきゃダメなのでそうなりますよね、てへ。

とりあえず

僕なりの、アニメ版《も》推しな点(ワケ)を以下に列挙しました。




・総北高校1年 今泉くん

漫画では、

総北高校1年のメイン3人の個性が同じくらいあって、

同じくらいだもんで、エリートの今泉くんの存在が

オールラウンダーっていう、クライマーやスプリンターに比べて没個性的な役割からか

薄い、というか中途半端に感じられたんです、

あ、僕はね。

でもアニメ版は今泉くんに結構スポットが当たってたので、

今泉くんが「あの時何をどう考えてたのか」とか今泉くんのパーソナリティがよく分かる点でアニメ版も【推し】!

まぁ、その分、鳴子くんが漫画より薄く感じられたのだけれど…。




・主人公の小野田坂道のオタクが伝染している

原作コミックに比べて、小野田坂道くんのヲタク要素の息が長いです。

劇中アニメとして商品の一つとして売り出せれるし、

また、サイドストーリー的に

周りの部員が感化されていってるのは、遊びとして面白いですね。

アニメ版では、ストーリーに邪魔にならないスペースでかなり遊びが散りばめられてます。




・寒咲サイクルショップ

総北高校自転車部をバックアップしてる自転車屋ですが、そのバックアップがアニメではしっかり描かれているので、改めて寒咲サイクルショップの有り難さを実感できる点でアニメ版は【推し】です!




・巻島先輩

今や映画製作されるほど大人気の『弱虫ペダル』で、自然とグッズも色々出てますが、

大体の印象として、

巻島先輩がまず何より商品化されてる感!ビジュアルから内面、乗り方まで全部超個性的です。

それでいてアニメ版では

巻島先輩の、三年生としての指導力がしっかり表現されてて、そこらへんも【推し】です!

しかしあのダンシング(という乗り方)は風除けにもならないし、絶対邪魔だと思うのですが、

そんな事言い出したら終わりなんで…。




・箱根学園3年 荒北靖友

アニメ版視てて1番好きになったのが、このキャラクターです。

スラムダンクで言ったら豊玉高校の岸本くらい口が汚く(暴力は振るいませんが)、

豊玉高校の岸本くらい《実は真面目》なのです。

ああいうキャラクターがかくあるべき、というエピソードが漫画よりもしっかり描かれていたし、

漫画では感じませんでしたが

((結局、荒北が1番強いんじゃねーの?))と思うくらいの活躍です。

僕は更生しない不良は嫌いですが、更生する不良は好きなので、

ハマりました。

イイですねアニメ版!




・箱根学園3年 東堂尽八

ああいう痛い個性も漫画より拍車がかかって、声(優さん)も合ってて、

痛いキャラもあそこまで徹底すると人は許すんだなぁ、と勉強になりました。




・OP、EDが変わり過ぎる

「また変わった」って何度思ったか、OP、EDのリニューアル頻度が多い。

飽き性なスタッフさんが多いんでしょうか?

その分楽しめることは間違いないのだけど。




・京都伏見1年 御堂筋くんのお母さん

出てくる女性の全キャラクターで御堂筋くんのお母さんが1番女子力があると思います。




・ファンがいる、っていう点では東堂くんも今泉くんも一緒だが…

今泉くんのファンは、小野田坂道との勝負行こう応援に来てる様子がないが、

東堂くんのファンはインターハイまでちゃんと応援に来てるので

東堂くんのファンの方がファンとしては正当ですね。

東堂くんがファンの声援にイチイチ応えている、あのサービス精神でファンが付いて行ってるのか、

または

インターハイが東堂くんの地元開催だから交通費がかからないからなのか、それは判りませんが。




結論として

漫画での、キャラクター間の印象の差を好く補完してくれるのがアニメ版『弱虫ペダル』なのです。

その反面、

漫画をそれだけ読み飛ばしてた可能性も

なくはないな、

とも思いました。


特に、外人の顧問の先生が出て来るんですが、原作コミックで出てきてましたっけね????

凄く優しそうで穏やかな反面、

大事な、本質的な事を凄んで言うタイミングで、アップになる、

あの演出がいかにもスラムダンクの安西先生的ですよね。



大体、『弱虫ペダル』自体の要素が

高校生モノ、1年の(自分の素質に気付いてない)初心者、同学年のエリート、入った部活のキャプテンがゴリラ的、圧倒的ライバル校、インターハイ、

っていう風にスラムダンクと酷似し過ぎる、というか

もはや王道の手法なんでしょうね。

バレーボール漫画の『ハイキュー』もそうですが。

「王道的手法」と、冷徹に割り切っても、やはり面白いのが、また王道的手法たる所以なんでしょうし、

それが『スラムダンク』であり『ハイキュー』であり『弱虫ペダル』だと思います。



『弱虫ペダル』を通して読んだり視た上での、作品としての印象としては

上記した様に、スラムダンクみたくキャラクターがどれも個性的で魅力的なんですが、

スラムダンクは

【でも、なんだかんだ言って(主人公は)桜木花道だよな】っていう帰結があるんですね。

でも

『弱虫ペダル』は

【やっぱ小野田坂道だよな】ってのが無いんです。

それくらい周りのキャラクターが超個性的過ぎて、小野田坂道が埋もれてますよね。

《全員が主人公》っていう、

ファイナルファンタジー6みたいな作品なんです。

って、余計分からんか。

0 件のコメント:

コメントを投稿