吉本新喜劇の島木譲二師匠が亡くなられた。
NSC在学中に、なんばグランド花月(以下NGK)でバイトがあって初めて足を踏み入れた時に
「ちょっと、お兄ちゃん、セッタないか?」
と、声を掛けられたのが島木師匠だった。
今から思えば僕をNGKスタッフと間違われて、【雪駄】の在りかを訊かれたのだろうが、
僕には、セッタと聴いて【雪駄】という頭がなく
タバコの【セブンスター】の事と思って
「すみません、持ってません」
と緊張しながら答えたのを覚えている。
まぁ、【雪駄】にしても
どのみち持ってないのだから同じ応えだったろうけど。
そして、3ねん位経って…
そのNGKの、進行という裏方をさせて頂いてた間は、
そんなに頻繁に会話する訳ではないが、競馬という趣味が合って会話させて頂く事が多くなり、
僕がNGKの楽屋ロビーを歩いてたら
「どないでっか?」
と聞こえて来、
振り向くと、島木師匠がいらっしゃる。
「競馬の馬券の成績はどうか?」と、僕の姿を見つけては声を掛けて下さってたのだ。
光栄にも、一度喫茶店に連れて行って下さった思い出がある。
島木師匠は、「アメリカンのアメリカン」を頼まれた。
薄めの薄め、という事らしい。
特に多くない思い出だが、
僕の人生の中で忘れる事の出来ない思い出の一つとして、いつまでも色褪せずに残るだろう。
島木師匠、御冥福お祈り申し上げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿