2012/05/11

my YUMING #9『潮風にちぎれて』

今回紹介するのは1977年5月にシングルとしてリリースされた『潮風にちぎれて』という曲です。



今でしたら、ベスト盤「sweet,bitter sweet~YUMING BALLAD BEST」で聴けます。


前回に続き、僕の中でYUMING SONG BEST10には入る、名曲です!

(このブログがNHKの人の目に留まって、いつか僕の選曲で夜10時くらいの枠で世間にぶっ込みたい!)
まぁ、そんな、皆さんにはどうでもよい事を僕が夢想している間に

皆様にはとりあえず、You Tubeと歌詞をチェケラー!して頂きたいっ!
⇒『潮風にちぎれて』松任谷由実
歌詞⇒http://www6.airnet.ne.jp/satoumc/cgi-bin/kashi.cgi?ARG1=0981&ARG2=01

いかがでしたでしょうか?
なんて爽やかな曲なのでしょうか!
歌詞にもあるから、というのもありますが
しかし
それが無くっても、

聴いてると
吹きすさばない、までも
砂浜にて絶え間なく体に当たる爽やかな《潮風》を感じる、
そんな旋律だと思います。

タイトルにある通り《潮風》を感じさせる程の清涼感を表現したこの【曲】に
改めて今回僕は思わず(凄っ!)と慄(おのの)き…
そして、何を歌っているかと申しますと…

夏よりずっと早い時期の海で
彼氏にフラれた時の泣けないくらいの悲しさなのです。
そして、彼女は強がって
結局、その男を追いかけないのです。

それは、誰に対する強がりなのでしょう?
自分に対して、でしょうね。
どうして彼女はその時、自分に対して強がれる事が出来たかというと…
それは
《潮風》が吹いてたから、だと思うんです!

これはね、言葉では言い表わせれない感覚的な事柄でして、
その時、もし風が全く凪いでいたなら
きっと彼女は振り向いて男を追っていたことでしょう。
しかし、その時確かに潮風が吹き荒れ、

男は息を止め、
女はまぶたを閉じていたんです。
これらは生物学的な防衛本能としての条件反射の一環で、

例えば
前方から突風が吹いたら、

後ろに持っていかれまいと本能的に、気持ち前に体にグッと力が入りますよね。


彼女の場合は、目を閉じたのです。
別れを告げられて彼女は

「ひどく淋しいのに泣けない」程悲しいのだけど、しかし
それとは関係なく吹いていた潮風には
目を閉じることしか出来なかったのです。

いや…
〈目を閉じる事が出来た〉と言った方が良いでしょう。
それが彼女の強さであり、
それで彼女は、それまでの恋を吹っ切ったのです。

言えば〈あの《潮風》が恋を終わらした〉。
だから
『《潮風》に(恋が)ちぎれて』なんですね。あーぁ。
《潮風》がこの物語をドラマ性を与える
正に、運命の装置だったんのです!

彼女は確かに【強がり】で、
それは弱さの反作用ですが
強がったり出来る【強さ】もあると思うのです。
何が強くて、何が弱いとか一概には言えませんね。

僕は歌詞の最後
「あなたと来なくたって わたしはもとから この海が好き」という行が
1番好きなんです。
フラれた彼女の前には、しかし
昔恋人と一緒に来た海が動かず厳然と広がっている、という悲しい現実と、

でも
彼女的には「元々好きだった」と思わず強がってしまう、っていう凄く人間的なところが
端的に顕れている台詞ではないでしょうか。
そもそも
この曲の歌詞は冒頭から
「泳ぐにはまだはやい」と、結構インパクトがあるんです。

(何かあるな)という予感を感じずには居れません。
海開きの、まぁ、ひと月~ひと月半程前が妥当かと思います。
毎年7/1が海開きなので
時期的には5月下旬から6月上旬の話です。
あっ、本州ならね。

沖縄だったら
3月下旬から4月には海開きが始まりので
遡ったら
2月中旬くらいの

真冬の話になってしまいます。
同じ様な季節の曲で言えば
GLAYの『Winter,again』がありますが、


既にジャケットからして
似ても似つかない季節感ですよね。
まぁ、それでも…

皆さんには皆さんの「泳ぐにはまだはやい」時期があるので
本州で考えて下さい、なんて酷な事は言いたくありませんが、

でも、二枚のCDジャケット見比べたら…本州の話やろ。

my YUMING 残り364曲

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