2012/08/11

撲滅!予定調和の冒頭

よく本を読む方である。

もちろん「好き」で読むのだが
その中にあって

大っ嫌いな現象と言いますか、
毎度幻滅、不安、吐き気、眩暈、ストレスを催すことがあって、
それは何かというと…

【第一行目の状況描写】である。
厳密にいうと、

【第一行目の美しい状況描写】だ。

もっと厳密にいうと、
【結局第一行目だけの美しい状況描写】だ。

僕の拙い描写力で例えさせて頂くと

秋は近い、と感じる程に風は冷たく、しかし夏草は心地好さそうに遊んでいる
みたいな。

《蒼く澄んだ空に航っていく一筋の飛こうき雲が憎たらしい

みたいな!
こういう、

〈美しい言葉だけ使って季節感を美しそうに出す〉表現は
たいがい第一行目だけで、それ以降一切出て来なかったり、
内容と全く関係無かったりして、無駄な時がある。

何か腹立つ!
気持ち悪い!

そりゃ状況描写は必要だろうが、

(別に無くても通じてたで)っていう時に想像出来る
作家の愚かな予定調和的ルーティーンが

至極残念でならない。

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