こんにちは。
今やってるジブリ最新作「風立ちぬ」の主題歌に
我らがユーミンのデビュー曲『ひこうき雲』がセレクトされてるのは周知の事実かと。。
「〔以前〕って、もう公開してるじゃん」と思ってくれた人に説明させて頂くと、
アニメとか映画の主題歌としてタイアップされてしまうと
やっぱり、そのイメージがどこまでも付いて回りるんですよね、
それが僕は凄くつまんなくてですね。
特にジブリ作品なんて威力がハンパないわけ。
魔女宅の『ルージュの伝言』や『やさしさに包まれたなら』なんて、
ジブリに蹂躙された【その後】など惨憺たる有様ですw
いや、いいんですよ、確かにちゃんと作品にマッチしてますし、
でも!でも、なんですよね、
ナニするにしても、本来その曲が持つはずの無限の世界観が
いちアニメ作品のイメージに結局矮小化というか集約されてしまう、ってのが
マジ、しょーもない!っす。
曲そのものに対する個人的な評価をアプローチから狂わす、というのか
そこの部分が、ほんと忸怩たる思い、っていうかね。。
注:この偏った持論は【松任谷由実 > ジブリ】って絶対的価値観を前提にしてます。
十中八九『ひこうき雲』も同じ道を歩む事を想うと
居ても立っても居られず、それで筆をとった次第なのです。。
で、その映画なんですが、僕はまだ視てなくて、
穢れのない処女の心で『ひこうき雲』を語れるのは今の内、という事で
今回は《「風立ちぬ」以前》と銘打ち、
また、鑑賞後に書かせてもらう記事は《「風立ちぬ」後》として
計二回に亘って『ひこうき雲』について書いていこうと思ってます。
まぁ、前置きはここまでにして、、
この『ひこうき雲』、
まさにそれを表題にしたデビューアルバム《ひこうき雲》で聴いて頂きたい。
You tube ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=BvMl16HefJA
さて早速、今課題曲『ひこうき雲』の注目ポイントを羅列していきましょう。
注目ポイント その① 曲順
『ひこうき雲』に始まり、『ひこうき雲』で結んである、ってその曲順だけで、ユーミンのこの曲への並々ならぬ想い、完成度への自信を汲み取れますネっ*\(^o^)/*
注目ポイント その② 詩の世界観
とある子が死にましてね、その時にたまたま空に延びてた『ひこうき雲』はきっと夭逝したあの子に違いない、と、その子を知る少女が思う、って内容で、もっと簡潔に表現すれば【ひこうき雲イコールあの子・希望!】みたい歌です。イカニモソレっぽく一言でいえば【死の美化】で、Dryに謂えば【希望的観測的後付け】です。まぁ、その「後付け」で歌になるんだから、それ言ったら終わりって感じなんだけど。。「死」をテーマにしたのってユーミンの300以上ある楽曲中では知ってる限りで4曲かな、「雨の中のジョガー」と「ツバメのように」と「12階の恋人」と、あとこの『ひこうき雲』。特に【「若い時の死」っていうのが一体どういう事なのか】っていうのを表現したのがこの曲らしく、実際に似たような原体験を元にしてるらしい。核心はどこでしょうかね?
"ほかの人にはわからない 若すぎたと ただ思うだけ けれど しあわせ"
の【けれど しあわせ】に尽きるんじゃないかな、結局死んだ子自身の気持ちなんか解らない、って事で。周りの人って当然憐れむんだろうけど、でも果たしてその〈死〉は憐れまれるだけが全てなのだろうか?人の〈生〉の美しさって生き長らえる程醜く汚くなっていくのだけど、若くして死んだ子の〈生〉の美しさってその瞬間に真空Packされたみたいに永遠になる、ってそういう風な事らしいよ。っていうのは、だってユーミンが最近のインタビューや昔(昭和59年くらい)のインタビューでも云ってて、実はww そういうのを頭に入れて歌詞を再度視返してみて改めて気になった箇所があって、それが…
"誰も気づかず ただひとり あの子は昇っていく 何もおそれない そして舞い上がる"
の【何もおそれない】というone phrase。だって、死んだら何も怖くないでしょ。最強・美っていうのかな。さっきの《Packされた【生】の永遠の美しさ》にも通ずると僕は思うし。あと、この女の子はどの状況で『ひこうき雲』を視たのかな、って想像した時に浮かべるのは2つあって、葬式に参列した時と、又は、違う用事で来た病院で「あの子」が死んだ事を知って病院を後にする時、って絵です。その病院もサナトリウム的な隔離された白亜で教会風の病院棟です。そういう病院は怖いし気持ち悪くて僕的に最悪なんですが、何かそういうのを想像してしまいます。ベッドに横になったままの「その子」はその天窓からしか空を視れない、ってそんな映像。最後、歌詞上では下手に具体的に掘り下げ過ぎずに、今の様な複数のシチュエーションを想像出来る最低ラインで書いてるのがgoooood!皆さんもぜひじっくり歌詞を読んで楽しんで欲しいですね。(((o(*゚▽゚*)o)))
注目ポイント その③ この曲を聴く時…
初めてちゃんと聴いたのが、父親がその昔カセットテープに録ってたのを掘り出してきて中2か中3くらいに繰り返しずっと聴いてて、今どの季節に聴いても、当時聴いてたカラッカラの夏の自宅の部屋の縁側、ってのを思い出す。聴いてると、ほんと中学時代の夏休みって当時の空気が漂う♪───O(≧∇≦)O────♪
注目ポイント その④ 曲
あまり曲の事は分からないんですが、ユーミン自身も教会音楽を意識して作ったらしく。やっぱ海外の音楽に憧れていっぱい聴いてたらしくて、昭和59年当時の回想(角川文庫「ルージュの伝言」松任谷由実)でいえば、「アメリカの泥臭さとヨーロッパっぽいものの変なブレンドの、おもしろいもの」だったらしい。。実際、バックのパイプオルガン的な音がまさにその神聖なムードを醸し最高。歌詞から想像できる映像を②で上記しましたが、それとは別に歌詞読み込むずっと前から「真っ青な空に引かれた一本の飛行機雲を視上げてる女の子の後ろ姿」っていう絵だけは思い浮かべてた気がする、そういう曲調です。☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
注目ポイント その⑤ これ作った時のユーミンの年齢
17才らしいです。いわゆる、高二です。ドン引きですね。。才能というのは、然るべき処には自由なタイミングで生えてくるんですね*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
さて、
勝手ながら長々と語って参りましたが、
映画「風立ちぬ」を視て
「ほらね!僕の言ったとおりでした!何がジブリだ、スケール小さいねん!」
となるのか、
「採用された訳が解りました。ジブリ最高!言い過ぎました。すみません。。」
となるのか、
どうなることやら。近日更新予定。。
0 件のコメント:
コメントを投稿