2015/05/19

この一文『天皇の料理番』



今回久々にTVドラマを視ています。



TVドラマを近年あまりにも視なさ過ぎてて、

視なさ過ぎてて、って解ってても家でじっとドラマを視る事が結構しんどいんです。でも、



一話の、それも最初の15分でも視てみると…

もうTVから離れられなくなってるのだから

自分がTVドラマに対して如何に食わず嫌いになってるか愕然とします。



今のところ、『天皇の料理番』『アイムホーム』『書店ガール』『Dr.倫太郎』
『ようこそ、我が家』『She』『REPLAY&DESTROY』『ヤメゴク』…



みんな楽しい作品ですが、多過ぎてもうシンドイです。



えー、今回特に『天皇の料理番』という作品は

昔堺正章さんや、明石家さんまさんが出演された分が何十年か前に既にあって、



(視なあかんな〜)と常々思ってたところ、佐藤健でリメイク、という事で、個人的に最注目でした。

また作品の著者が直木賞作家の杉森久英さんという事で文学作品になるんですかね、

そうなると僕の場合(読まなあかん!)となり、



スタート前に買って来て急いで読んだ次第。

なので、既に最後まで話を知ってる訳で、



あとはTVドラマと比べてどこを削り、どういう風に膨らませているのかを視るだけなんですが、



それにしても

原作(小説)の『天皇の料理番』を読んだ感想は、



「もっと早く出会いたかった」の一言。



本当に、中学か高校の時に出会いたかったです。

僕が教師なら間違いなく必読図書に指定します。



教室の後ろの本棚に必ず置いておきます。



ドラマを視てる人は既にお分かりでしょうが、どんな話かというと、

田舎のやんちゃ坊主が宮内庁出仕のシェフになる爽やか立身出世物語、です。



中でも一番心に残った一文(シーン)は、




おめえが巻き上げなくたって、自然とそういうことになるんだ。

アニさんはこの新調の、寝心地のいいのをお使いください、あっしはこの汗とあぶらの匂いのするセンベイ布団で結構ですと、そう言わねえじゃいられねえだろう。

つまり巻き上げられるのだ。それが世の中というものだ。

(上巻・P112-113)



これは、主人公の篤蔵が先輩2人の下宿に一緒に同居させて貰う事に決まったシーンで、



自分の布団がない事に気づいた篤蔵は自分で買おうとするところを

1人の先輩がもう1人を指差して「(新しい布団を)こいつに巻き上げられるぞ」と注意するんですが



そのもう1人の先輩が「そんなひどい事しませんよ〜」と弁解した所で上の様に諭されるんです。



この原作の『天皇の料理番』の良いところは、

知ってると徳をする、人間関係(社会生活)における機微みたいなモノを登場人物たちが教えてくれるところです。



舞台は明治から大正、昭和と100年くらい昔ですが、

この本がやさしく教えてくれる知恵は今にも通用する普遍的なものです。

あと、主人公の篤蔵はポイントポイントで挫折を味わいますが、



全体としては

「そないにうまく行く?」ってくらいスマートに、爽やかに

ステップアップしていきます。



実は良縁に恵まれている事もあるのですが、

篤蔵自身がかなり賢く器用なので、現状況を完全に活かして次のステージに持っていき
ます。



(自分も背伸びしながらでも篤蔵みたく上手く、賢く、爽やかに生きていかなければ)



と奮起させてくれる所もまた、この本のエエ所です。

教室の後ろの本棚に置くどころか、



クラスの全員に買い与えますね。



ドラマで佐藤健が演じられてる篤蔵も、クセのキツいキャラクターで、ドラマならではで面白いです。

例えば、福井弁?あの訛りひとつでも、小説では伝わってこないですから。



取り敢えずドラマは視てる、って方は



小説も手にとって頂ければ、またソレはソレで勉強できますので

ぜひ。



一日で読めます。

2015/05/18

投票は朝行こうと思った 〜大阪都構想の住民投票についてのどうでもいい話〜


この記事を皆さんが読まれている頃には、住民投票の時間もとうに過ぎてて



開票を待つか、

開票状況が順々と報じられてる真っ最中なのか、



それとも結果が既に出て、2017年の大阪市廃止(または存続)が決まった後であろうか。



そういえば

住民投票の開票結果というのは、どのように報じられるのだろうか?



開票状況が順々と…といっても

「賛成」か「反対」二者択一だし、今回は最後の1票まで結果を左右しうるからして

順々と…という普段の選挙開票の様な表現も当てはまるまい。



有罪か無罪か、の裁判判決の様にバッ!と出るのだろうか?

初めての住民投票だから、その報道も初めてである。



さて今回投票するにあたって、どう考えようかと。

大阪市の事だけ考えるのか、大阪府全体の事を考えるのか?日本全体で見るのか?



大阪市の事を考えるにしても、【そもそも俺は誰なんだ?】となるんですよねー。



私は地方から出てきてまして、たまたま今、大阪(市)に住所を移してるもんだから、

今回の住民投票の権利?を得た次第で。



まず、私は大阪市にとってどういう存在か?というところから考えたんです。

とりあえず、大阪市民には違いないのだが、

地方出身者だし、この先ずっと大阪に住み続ける保証もないアウトサイダーだと思うんです。



〈地方からパッと出てきて、

「現時点では」「とりあえず」大阪に住んでるけど

2年後にはもう住んでないかもしれない〉ただの「一時居住者」に

この先の大阪市のカタチ(存亡)を左右しうる1票が与えられた事は



ある意味、恐怖を感じた。(←「反対」を書いたという訳ではありません)

だからこそ?

今回は、普段の選挙に比べてかなり真剣に臨ませて頂きました。大阪好きだしね。



とりあえず当日まで勉強してから投票に臨もう、という事で

読んだ本は














前者は

反対の立場から大阪都構想を解説した本で、



後者は

明治期から大阪という「大都市」がいかに歩んできたのか、という内容で、

2013年にサントリー新書大賞を獲った、もともと読みたかった本で、



かなり面白い本でした本でした。みんなマジ読むベキ



大阪都構想自体は橋下さんがポッと思いついたものでなく、
大阪市という大都市の文脈上では以前から自然に論じられてきた事だったのですね。
(↑「賛成」と書いた訳じゃありません)



投票日の今日の今日の、昼過ぎに何とか本を読み終わって、



そこから別の投票して(競馬)

大荒れでね…。



当然負けて、



思わず投票行動を変えそうになりましたが、

切り替えて



投票所に向かいました。



夕方の5時くらいに投票所に行ったんですが、

何となく投票は朝行くか、もしくは期日前投票しとくか



どっちかの方がいいなと思いましたね。

夕方5時って投票締め切りの3時間前で

もうほとんどの人が投票し終わってる時間だと思うんです。



で、もちろん開票をなんてまだしてないけど、

投票箱の中ではある程度趨勢は決まってるわけじゃないですか。



そこに1票足したところで、、ってふと思ったんですよね。



そこでさらに気付きましてね、

「あ、投票にしない人のキモチってこういう気持ちなんだ」って。



僕は基本的に投票する人間で、

(1票足したところで)のその1票が!積み重なって力になるって、もちろん分かってる訳ですけど、

同じ【投票に行くにしても】



キモチ、早い時間に投票に行った方が「自分の1票が生きてる感」がある感じ?

何となくね。



今回大変有意義に勉強させて頂きました。以上

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こんなちっちゃなブログでも開票前(投票期間)に何か書くと

またそれを公平に書いたとしても

万一何かあったらイケナイので、

完全に終わってから、どうでも良い話を並べてみました。



2015/05/03

皆さんの天皇賞の予想を全く惑わさない「だから何なんだ?」という話

今日は春の天皇賞ですが、



なんとなしに過去のレースを見てたら、

スズカマンボが優勝した10年前の2005年天皇賞の出走馬と



今年の出走馬の名前が割似!



2005年 天皇賞(着順)

1着 スズカマンボ   →→→→   スズカデヴィアス

2着 ビッグゴールド   →→→→   ゴールドシップ

3着 アイポッパー

4着 トウショウナイト

5着 ハーツクライ

6着 リンカーン

7着 マカイビーディーヴァ

8着 マイソールサウンド   →→→→   サウンドオブアース

9着 ユキノサンロイヤル

10着 ザッツザプレンティ

11着 アドマイヤグルーヴ   →→→→   アドマイヤデウス

12着 ハイヤーゲーム   →→→→   フェイムゲーム

13着 ブリットレーン

14着 サンライズペガサス

15着 チャクラ

16着 ヒシミラクル

16着 アクティブバイオ

17着 シルクフェイマス



「だから何なんだ」ですが。



頑張れ、フェイムゲーム!