2015/11/14

東京 1


こににちわ。



友人の結婚式で東京に来てます。

二次会だけですが。



夜行のバスで、さっき東京駅に着いたのですけれども、

今回がバスでの最後の旅になりそうです。

上京するのに最近はLCC飛行機を使っておるけれども、



学生時分は専ら夜行バスだった事を考えると

毎回懲りずによくやってたと思います。



特に今回の夜行バスは最低でした。



夜行バスっていう選択肢の時点でベストとモアベターっていう感想は

とうの昔に消滅していて、



ベリーバッドか最低しか残ってないのだろうけども、

しかし、今回は最低でした。



4列シートは最低です。

あれは、座って「狭っ!」って感じる以前に、

バスに乗り込んで階段を上がっていくでしょ。



で、最前列からだんだん後ろまで見えてきて、

雄大な4列シートの風景が。



その光景が最低ですね。



だから

あの、4列シートの「狭っ!」は



座って「狭っ!」じゃなくて、視て「狭っ!」なのです。



で、

隣に人がどんな人に依ります。



こっちに寄りかかってきたり、平然と手摺を独占したり…。

向こう様からしたら、こっちに対してサイテーだと思ってたかも知れませんが。

まぁいっか、東京に着いたことだし。



次回からは完全に飛行機で。あ、LCCで。

ANAやJALでも早朝だと1万円って便があるみたいだし。



まぁ、いっか東京に着いたことだし。



という事で、

夕方の二次会までの時間あるので歌舞伎見てきます。



歌舞伎の『ONE PIECE』




人生最後の夜行バスの旅を楽しみたいと思います。


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日本夢之助

•よしもと漫才劇場に出るためのオーディション
UP TO YOU

場所・中崎町 BSQUARE(大阪市営地下鉄谷町線「中崎町駅」下車、3番出口あがったところのビルの地下1階です)

料金・500円



•よしもと漫才劇場に出るためのオーディション
UP TO YOU
11月30日(月) 19時45分開場/20時開演

場所・中崎町 BSQUARE(大阪市営地下鉄谷町線「中崎町駅」下車、3番出口あがったところのビルの地下1階です)

料金・500円


チケット持ってますので、買って見に来て見て立って歩いて帰って下さい!!

2015/11/13

12星座占いのスペシャル感


僕だけじゃない、と思いますが、星座占いなんてどうでもいいと思っている人間の一人でして。



だから自分の星座(うお座)が最下位でも

全く動じまロールです。



でも

自分の星座が1位だったら

すっごい嬉しいんです。



だから

やっぱ大事なのかなぁ、と思うのだけれど、



でも



5秒後には忘れてるから

やっぱ



どうでもいいんでしょうね。



ということで、さっき、

Yahoo!JAPANのトップページから 



【今日の運勢】をクリックしまして、何となく。

今年初めてです。

そしたら、まず中央にボンっとでっかく出るのが星座占いなんです。



僕は、本当はうお座なのですが、設定してなかったんで、おひつじ座という事なっていて

きょう11/13は 87点で3位でした。





おひつじ座ちゃうんですけど。それで、ほっと横に目をやると、

とあるタブに気付いたんです。




週間天気予報のように、もう既に

おひつじ座の運勢が組んであるのです。



なんだこれはーー!

こんなのイヤやーーーー><

5日後に総合1位になってても別に嬉しくないーーーーー><




冒頭でも言った通り、僕にとって星座占いはどうでもいいんだけど

でも、それなりに、少なからず、凄くしょうもない【一喜一憂】はある訳で、



たとえそれ程にしか星座占いの事を想ってない、そんな僕にしても、



こんなの嫌です。

だから、



星座占いの事を凄く考えてみたんですけど、



星座占いって

やっぱ



《今日的》な要素が凄く大事だなって思います。



朝の番組で「きょうの星座占い〜♪」って可愛い女の子がタイトル言って

きょうの星座占いを発表するっていう、



「きょうの運勢を、今日出してくれてる感」が



良いんだと思うんです。

俗に、スペシャル感っていうの?



で、その、朝の番組なんかだと画面の隅に、占ってくれたであろう占い師さんの名前が出てますけど、

誰が占ったって、

ぶっちゃけどうでもいいのです。



それはその占い師さんがダメ、とかじゃなくて、

《誰が占おうが、その運勢には既に一定の信頼が備わってる》っていう意味で。



それは

その星座の、その日だけを占ってみました、っていう

スペシャル感?



だって

女性、みんな大好きでしょ?スペシャル感。



あ、だから女性は占いとか好きなんですかね?

で、

星座占い、なんて簡単に省略したらダメ!



【きょうの星座占い】っていう風に正式に謳わないとイケないと思うんです。

え〜、ちなみにおひつじ座さんの週間星座占いは



11/14(土)   53点で12位

11/15(日)   59点で11位

11/16(月)   82点で5位…



どや!

嬉しないだろ!悲しいだけだろ!




カレンダーってなんやねん!




来月も!?




来月12月の13日までの約ひと月分、もう運勢を出してるみたいです。



生まれてきてこの方、初めてパソコンに触れ、

インターネットの世界に繋がって以来訪れた無数のサイト中で



最低のサイトでした。




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日本夢之助

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11月19日(木) 19時45分開場/20時開演

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2015/11/10

きょう、百貨店のトイレに入った時に考えた事


こんにちは。



スタバによく行くのですが、

好きなスタバと、そうでないスタバが出来てくるんです。



僕にとっては、綺麗なトイレが重要です。



なので、

路面店型のスタバよりは、百貨店とかモールのテナントで入ってるスタバが好きですね。



百貨店やモールはトイレが綺麗ですから。



そうなると、スタバが好きなのか、綺麗なトイレが好きなのか

もはや判らないのですが、




まぁ、今日もスタバに立ち寄った訳で。

で、そういう、百貨店とかモール等商業施設のトイレに行った時に

僕の場合、



ほんと、毎回「清掃中」なんです。

ここんところ4回連続で。

今日いれて。

よく考えたら、これは、凄いことだと思うんです。




例えば、

年末ジャンボ、グリーンジャンボ、サマージャンボ、オータムジャンボ

と宝くじを毎回買って毎回一等に当たるのと同じだと思うんですがね。



でも、向こうは何億かのお金を手にすることになって、

その一方の僕が、清掃員に当たっても別に億のお金が入ってくることはないのです。



ということは、ですよ!



このところ4階連続で《清掃中》に当たる事と、

直近で4回連続で宝くじの一等が当たる事との差は



結果に対してお金が派生するかどうか、だけ



、ってことになると思うんですよ。

それは何%かというと、



50%です。



百貨店のトイレに行ったら4回連続で清掃中に当たる僕は、

4回連続でジャンボ宝くじを買って一等当てた人(が仮に居るならば、その人)より



50%だけ運がない、ってことなんですね。



50%って、結構デカいですね。


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日本夢之助

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2015/11/09

行ってきたよ、正倉院展。


こんにちは。



もう今日(11/9)が最終日なのですが。

土曜日に行ってきましてね。




本来は、自転車で奈良まで来てこの正倉院展見て、

で、



木津から京都に入って、京都市立博物館でしたかね、「フェルメールとレンブラント」の展覧会見て、

夜は二条城のアクアリウム見て、

みたいな、〈1日博物館巡り〉を計画していたのですが、



(終わった後に夜、京都から大阪まで自転車で帰るの面倒くさっ)

とダラダラ延ばしてたら、予定がどんどん入ってきて、

で、

約二週間の会期も残りあと三日ってなったので、今日しかない!と、なったのです。 



本当に、この「正倉院展」だけを見に奈良まできました。

色々予定を詰めるキチキチの旅行も良いですが、

1つだけ目的決めて、ただそれだけを遂行してサッと帰るのも贅沢で良いものです。



さて、件の「正倉院展」についてですが、

すごい数の人でした。



近鉄の奈良駅から既にごった返してまして、

しかも、伝わってくるんですね、

「(あ、みんな正倉院展が目当てなんだな)」って。



嫌な予感が当たりましてね、

入り口に



列が

ずらーーーーーーーーーーーーっ

なんですわ。



思わず

「うわぁ」と。



この「うわぁ」は「うわぁ、最悪」の「うわぁ」です。



もうね、

気が抜けた、というか



(帰ろうかな)とさえ思いました( ̄O ̄;)



…帰れたんですけどね。

で、



ボクは、帰れる男なんです。

でも

これだけの人が見てるものを僕だけ見ないの、っていうのも【ナシ】なので、帰らずに見てきました。



また、やはり凄い人だった、っていう証拠に

入って見て周ってる時に

「先ほど、来場者20万人を突破しました」

と館内アナウンスがありましたから。



今回の様な展覧会を見に行くのは結構好きでしてね、

絵もまぁまぁ好きなんですが、

今回のような、モノの方が好きですね。



それの何を僕は見るのかというと、

【大きさ】なんです。



そこらへんはAV女優と思想が一緒です。



絵画美術とかは、

本や教科書、ポスターとかで見ても同じなんですが、



モノは

その写真を見ても実際にどんな大きさか判りませんから。





でも視に行って



「(あ、こんなに大きのか)」

と、そこで初めて判るんですね、



「(これは盗み出されへんな)」と。



嘘ですよ。



なので、こういう、宝物展は

僕なりにお金を出して視に行く価値があるなって思って行くんです。



例えば、上掲したチケットに載ってる『紫檀木画槽琵琶』は

普通に

ギターくらいの大きさがありまして、



(まぁ、琵琶だから当たり前か…)ってよく考えれば判る話なんですけど、行って初めて判るんですね。

画像だけ見てるだけじゃ「(琵琶だからギターくらいの大きさかな?)」なんて絶対に考えないですから。



で、見えてるヴィトンみたいな柄の面は「櫓」面なんで、人が弾く時は見えない面ですよね。

裏に、弦が張ってあって、そこにはまた別に山水画みたいな細かい芸が施されているんです。

だから何なんだ?って話なんですけど(^^;;



僕は、宗教美術が好きなんでして、

今回の正倉院展は天皇が使ってた品物(日用品)ですが、



そうでなくても昔の人が使ってたモノって、ホント凄く細かい所に芸が施されているんですよ。



その《調度》を見るのが好きでしてね。

見ながらあれこれ考えるのも、これまた好きで。



(よっぽどする事がなかったんだろうなぁ) とか。



嘘ですよ。




まぁ、でも、

そういう、宝物や建築の《調度》にこそ、宗教性があると僕は思うんです。



神とか、

仏とか、

まぁ、ぶっちゃけ



そんなものは無い

のでして。



でも、



そういう、《【居ない神】【居ない仏】を信じる人の信心》というのは

確実に存在するんです。



それこそが宗教であり、



それはまさに

色んなモノの細かい細工に表れていて、



その細工を施そうとする《配慮》、それを極める実際の《行為》こそが宗教だと思います。



他に例えば、お遍路巡りなんかにしても

訪れる社寺は



僕にしてみたら、

結局ね、

ただの空っぽの、物体に過ぎないとも思うんです。



でも、その空っぽのハコに

神や仏が宿っている、と思い、

そして

それを信じて、わざわざシンドイ目をして歩いて訪れるという《行為》こそが宗教なんだな、と思います。



そういう事を考えながら、

でも同時に

(自分を含めた)来場者が並んで宝物をマジマジと視てる姿を眺めていると、



冷静に考えておかしいんですよ。

ホント笑けてくるというか。



〈大昔の天皇が使ってる日用品を千円出して、ガラス越しに視る〉ってどういう事やねん!

とか、

「(死んでも金取るってどういう事やねん。アンパンマンのやなせたかし先生か!)」とも思ったり。



とか。

あ、嘘ですよ。



嘘ですよ。ってのが嘘ですよ。


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日本夢之助

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2015/11/06

タメならない映画レビュー『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』/『アクトレス 〜女たちの舞台〜』



これは、アノ映画の「アソコが良い」とか「あの女優キャワイイ」など個人的嗜好しか論じない、

ネタバレしない点だけが「せめてもの救い」の

全く《タメにならない》映画レビューです。


悪しからず。


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こんにちは。



今回は、今週見た映画二本を紹介します。

『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』と『アクトレス 〜女たちの舞台〜』です。



まず「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」。






ドキュメント映画でして



家の近所でやってるオークションに通い詰めてた、とある少年が

とある写真のネガを落札するんですね。



でも

それが、プロの写真家が撮ったモノなのか、とかそれが誰のモノなのか全く判らないので



現像してネットにあげたところ、絶賛されるんです。

「素晴らしい!」とか「アメージング!」とか。

一緒なんですけど。



でも、結局誰が撮ったかわからない。そこで少年は自ら、

誰が撮ったのかを突き止める。それがヴィヴィアン・マイヤーという名前の人らしいと判り、



さらに、それがどんな人物なのか

その人物はなぜ写真を撮ったのか

を、あらゆる手段でヴィヴィアン・マイヤー自身の人間としての輪郭を描き出していく過程のドキュメントです。



上映時間も80分強と、サクッと視れる時間で、これが良いんです。

奇しくも僕はその日、【何か映画を視アカンという強迫観念に駆られているけど、

でも

2時間はシンドイな】症候群だったんです。



みなさんもそういう事があると思います。全国2000万人の同じ患者の人には正にうっつけの、

丁度ライトな内容と、丁度良い時間の、そんな映画です。

また、その日は満席で、僕は立ち見でしたけれども、全然気にならず、



終わった時に「(さぁ帰ろうと)」

席から立ち上がろうとしても立ち上がれないのです、



だって、元々立ってたんですから。それくらい夢中になれる映画です。




『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』   ★★★★★★★☆☆☆(7点)
…………………………………………………………………………………………


続きましては



今日視てきた、

『アクトレス 〜女たちの舞台〜』という映画です。




クロエ・グレース・モレッツ、かわゆす!

最高だピョーン!



「キック・アス」シリーズでお馴染み、クロエ・グレース・モレッツが出てるという事で、

元々視ようとは思ってたんですね。



で、予告編を視た感じだと

https://youtu.be/K6mPJkNXT5E


クロエ・モレッツらしくない映画だなって。



クロエ・モレッツらしくない映画、とは

今回のように



ヨーロッパのスイスが舞台の映画。

スイスの大自然とかの綺麗な映像もあり

それで割と「間」を詰める映画。



女優とは?人間とは?みたいな

女優的哲学を女優だけが抱え込んでなんやかんやと悩んでそうな、女優論を彷徨する映画。



そういう、ミニシアター的な映画。



「キックアス」とかの、バリバリのアクション満載の、ハリウッドのド真ん中を歩いてる

《いかにも、クロエ・モレッツっぽくない》、そんな映画の予告編なんて視たら



呟かざるを得ないよね、



「あ、クロエ・モレッツが出てる」って。

「あ、異色、というか、珍しいな」って。



(そんな勝手なステレオタイプはクロエ・グレース・モレッツにとったら迷惑なんでしょうが^^;;)



ってことで、見てきたのですけれど、

物凄く、面白かったです!



クロエ・グレース・モレッツだけじゃなくて、

まず上掲した、ポスター等の素晴らしいビジュアルを見ただけでも視聴欲を掻き立ててくれます。



話は…



まず、ある舞台作品にある女優がブッキングされるんですね。

その、〈ある舞台作品〉というのは何十年ぶりかの再演なんですが、



メインどころの役が2つあって、

簡単に言えば、

若い役と年老いた役。



その、何十年ぶりか前の同作品に、その女優は主演(若い役)として出演してるんですが、

でも

今回は(若い)主役を引き立てる、年をとった方の役。

それに凄く思い悩む。



まず、前回の舞台から年月が立っている事を受け入れない女優は、

今回は演じる事になった年老いた役にも共感しようとしない。



そして相手役の若い主役には、クロエ・グレース・モレッツ演じるジョアンという、ハリウッドの若手女優。

ある意味、そのジョアンっていう役が結構クロエ・グレース・モレッツ本人をイメージされてるのか

凄くハマってると思います。



わかりやすく、日本で言えば、

釣りバカ日誌で浜ちゃんを演じてた西田敏行が、



何年かぶりかのリバイバルでスーさんに抜擢されるも凄く葛藤する話です。



で、この映画の見どころは

上記した様な、女優が単に思い悩む様子じゃないんですよ。



劇中の舞台作品の役と、現実が錯綜していくんです。

年老いた女の役を演じる事に葛藤を続けるその女優は

演じる事に躊躇している様で、実は既に演じていくんです。



その、未だ演じてないのに、稽古を通して演じている。

その、演じようとしている【役】とその女優の自身のプライベートがリンクしていくという、



ちょっと複雑なんですが、『タメにならない映画レビュー』というタイトルに甘えてこれ以上説明しません。



しかし、

そういう、映画自体の全体的な構造、見せ方、アイデアがとても素晴らしいと思いますし



そこが!僕なりの見どころだと思います。



あ。

あと、



クロエ・グレース・モレッツは可愛い。



ごめんなさい。
(両作品、共にテアトル系の映画館で視れます)




『アクトレス 〜女たちの舞台〜』★★★★★★★☆☆☆(7点)
………………………………………………………………………………

2015/11/05

新解ロミオとジュリエット(4)「普遍性を与える与信装置としての法(理性)」


こんにちわ。



さて、ここ3回と私なりに古典「ロミオとジュリエット」を勝手なに解釈しておる訳ですが、

今回は作品の世界観と、作品が長く愛され語られる訳について迫って行こうと思います。



ロミオやジュリエット達が住んでいるヴェローナを治めているのが「大公」と呼ばれる領主なんです。

(領主、というかオーナーはローマ帝国で、そこに大公として任官されてるのか

又は、生え抜きの領主が居て、ローマ帝国の一地方官として任じられてるのか知れませんが)



①キャピュレット家(ジュリエット陣営)のティボルトがモンタギュー家(ロミオ陣営)のマーキューシオを殺し、

②ロミオがティボルトを殺す、という事態が起こった時に



その、ヴェローナの大公が自らロミオの罪と罰を自ら下すんですね。



この「ロミオとジュリエット」を読み(視)進めてると、判るんですが、

登場人物が全員狂っている、というかキテレツ(奇天烈)なんです笑



モンタギュー家とキャピュレット家の2家は365日24時間つねに戦闘状態なわけですから。



(この「ロミオとジュリエット」って作品は

モンタギューかキャピュレットか、どっちに同情すべきか、という選択をする話でもないんですが)



ティボルトっていうのが激情型で、敵味方関係なく暴力を振るうあたり、特にイタい奴なんです。

だから自然と皆さんも、どちらかと問われれば、大方モンタギューの方に同情されるんではないでしょうか。

ティボルトがマーキューシオを殺し、ロミオがティボルトに復讐して殺した時点で



各陣営の犠牲者は1人づつ、だし、

先にティボルトがマーキューシオに手を出して殺したんだから、ティボルトも殺されて当然だ!

ロミオに罪はない!

みたいな気持ちになると思うんですが、



大公は冷静で(というか、そういう刑法が定められていたのか知りませんが)

マーキューシオを殺したティボルトの罪と、ティボルト殺したロミオの罪は

全く別個のモノ、として



ロミオはロミオで

ティボルトを殺した罪を償わなければならないということで



ヴェローナからの永久追放下すんです。



(「大公様は寛大な処置を下された」という後の神父のセリフから考えて、

殺人罪に対しては死刑が下される刑法があったのかもしれませんが)



僕は、

この大公の処置が結構重要だと思うんです、

作品自体にとって。



もちろん、

ヴェローナからの永久追放のおかげで、後々のドラマティックかつ愚かな展開が繰り広げられる

っていう、話を展開させる「装置」としても機能してるんですが、

それとは別に



嫌悪や復讐、嫉妬などの野性的感情に流されず

ちゃんとした(法という)理性が働いてる(世界観)という点が

この「ロミオとジュリエット」という古典を、古典たらしめているところだと思いますし、



そういう点で、さっき言ったように

読者は

モンタギュー家とキャピュレット家のどちらに感情を与するか、という

しょうもない選択をするような話では、もちろんなくて



ただ、このヴェローナという地で繰り広げられた抗争の結末を傍観するだけでいい

と、シェイクスピアは言ってるみたいに感じます。



だから

「ロミオとジュリエット」という作品は

単なる、永遠の愛を描いたロマンティックかつ悲しくもある恋の話、ではないのです。



ロミオとジュリエットの2人に表現させた「永遠の愛」が普遍的な訳でなくて、

理性(法)という装置がちゃんと動いている舞台自体が普遍的なんだと思います。

「ロミオとジュリエット」を通じて、そんな喜劇的な人間社会を見てくれ、と

シェイクスピアは言ってるんじゃないのでしょうか?



「ロミオとジュリエット」の世界はカオスなんです。

ホント

マッドマックスの世界なんです。



全員が狂ってます。

全員が狂った事をするんです。



マーキューシオを殺したティボルトも狂ってますし、でも、殺されたマーキューシオも狂ってるんです。



そういう意味では、モンタギュー家の人々もキャピュレット家の人々も全員狂ってますし、

一見良心的な神父も、仮死作戦を画策・実行した辺り、クレイジーですよね。



ロミオやジュリエットにしても

出逢ってスグ結婚するのもアホですし、ティボルトを殺したのも「もっと冷静になれ!」とも思うし

自殺するのもバカです。



ただ一人、

ヴェローナの大公を除いては。



逆に、この大公がいるからしょうもない他の登場人物にクレイジー事をさせる事が出来るんだと思います。



この世界は、1㌫の理性と99㌫のご乱心なのです。



このような世界は、今、我々が生きている現実の世界と全く違うのか?

と問うてみると



そんなことなくて、

現実世界も一緒だなと思います。

我々も法律に触れないように触れないようにと



法律に触れない程度に無茶なことをしようとするでしょ。

やってる事は全員一緒です。



そういう点で「ロミオとジュリエット」の世界観は



一見クレージーなようで

実は普遍的で、



だから何百年もの間、消えずに語られる作品なんだなと思います。