こんばんわ。
今、中公新書のキャンペーンをしてまして、
出版社とか大手書店とか
そういうところのじゃなくて…
僕個人の中のキャンペーンなのです、
「中公新書を読もうキャンペーン」。
最近の読んだ本で、
中公新書の古川隆久著の『昭和天皇 「理性の君主」の孤独』は
とても面白かった。
その本を手にとった理由は、
僕自身の【天皇】への性的な興味は勿論だが、
400ページという、新書にしては読みごたえどころか、
挫折さえしそうな重厚さ。
さらに、帯にバンっと載った「サントリー学芸大賞受賞」の文字も
権威主義的で、長いものに巻かれがちの僕には、もはや殺し文句。
(だから、'09同賞受賞の『伊藤博文』も要チェックなのだ)
読み終えた感想として、
もっと昭和天皇を知りたいっ、知らなければっ、と思いました。
僕は昭和59年生まれでして、
4年という短い時間しか同じにしてないので、よく知らなかった。
終戦の日の回顧番組と、
終戦の決断、玉音放送、人間宣言、戦争責任という教科書的なイメージ、
あと、時たま目にする、行幸されている当時の写真など、
イメージは、あって無いような程度だった。
殆どの若い人にとっても、その程度なのではないだろうか?
しかし!
日本国民の皆さん、それでは駄目なのです!駄目だったのです!
日本国民たるもの、まず昭和天皇の事を知るべきだと、僕は感じました。
明治34(1901)年から1989年の存命で、
まさに20世紀の子なのです。
昭和天皇という一人の人間の歴史を追う事で
20世紀の日本の歩みも勉強できるのです。
特に今回の新書は、その恰好のアイテムかと。
批評ではなく、節目々々で昭和天皇が何をどう考えられておられたか、を
側近の日記や他の研究書を引用から推理して紹介する内容で
場面々々の反省を指摘しつつも
中立的なスタンスで、
一人の人間としての昭和天皇がいかに昭和天皇たろうと、
もがいたその姿が描かれています。
昨日、今上天皇が手術を決断された、というニュースがありました。
他にも、女性天皇論・皇室典範改正などが問題になっている昨今、
皆さんは、こういった皇室の問題が議論の俎上に上がる度に何を考えますか?
ヒダリとかミギとか関係なく、
皇室に対しての無知が問題なのではなく
無思慮が問題なのです。
思慮を得るためには、まず知らなければなりません。
天皇家は日本が世界に誇るべき財産です。
その天皇家を途絶えさせず護ってきた国の風土・文化も財産なのだ。
国政に絶望し、世界で漂流している日本の国民の心はバラバラです。
そんなバラバラな、国民の心を一つにするのが
天皇や皇室の存在なのだと、
僕は今回『昭和天皇』の事を本を読むことで少なからず知識を得、
興味をさらに深めた事で
そう、感じます。
今、福田和也著の『昭和天皇』(文春文庫)を読んでいますが、これは
周りに・同時代にどんな人が居たのか、という外堀の知識も埋めてくれ、早速面白い!
我々は結束してこの停滞を打破しなければ!(昭和天皇)への理解は必ずその一助となります!
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