2015/10/30

タメにならない映画レビュー『バクマン。』



これは、アノ映画の「アソコが良い」とか「あの女優キャワイイ」など個人的嗜好しか論じない、

ネタバレしない点だけが「せめてもの救い」の

全く《タメにならない》映画レビューです。


悪しからず。


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某日某映画館で「バクマン。」を鑑賞してきましたのですけれど。



僕は、今回の様に、
漫画であれ小説であれ、



(今回はマンガなんですけれど)



原作作品があって、その映画化ってなると、

その原作作品を「読んでおこう」と



思いたがる、

思ってしまう、

思わずにはいられない、《とりあえず予習してしまう症候群》でして、



それが悪い方向に出たのが、

今年のTBSでドラマ化された『天皇の料理番』なんですね。

どう悪かったのか、と申し上げますと

原作の小説で結構満足しちゃったんです。



で、全体の話がしっかり頭に残ってたんで、

ドラマが始まっても1話だけ視ただけで

3ヶ月間視る気がしなくなってたんです。



ということで、

予習もほどほどに、内容も何となく覚えている、



っていうコンディションに持っていかなければならいのが今の僕みたいで。まぁ僕の話はやめましょう。



今回の『バクマン。』も漫画は数年前でしょうか

単行本が未だ7,8巻しか出てない時分にレンタルコミックで読んだ位で、



ちょうど良い具合の量の記憶が残り、

ちょうど良い具合の量の記憶が消し去られていて、

というベストな状況だったので、



今回は別に直前にまた本を読む事をしないで、

自然体で映画館に向かいました。






総体的に、原作を全く読んでなくても楽しめる映画だと思います^^

映画化ってなると、僕は



《アノ物語のどのポイントを映画のクライマックスとして目標設定するのかな?》と考えるのですが、

そもそも

以前『バクマン。』の映画化っていう報を耳に聞いた時点の疑問もソレでして。



誰かを救うとか、偉人の伝記じゃなくて

高校生が少年ジャンプの連載作家を目指す、という



例えば

アベンジャーズとかミッションインポとかに比べたら

世界観が小さい話なんですけど、


そういう、

2時間っていう時間の中の、ちょうど良い時点にクライマックスを設定して

その目標に向かって視てる人も手に汗握りながらエキサイティングさえ出来れば

結局、世界観の大小って問題じゃないんじゃないのか!って思いますよね。



あと、

何週間もの間、漫画家同士が漫画を描き争う、という

「時間経過」「対決」「漫画」を

CGなんですかね?ああいう風にスピード感を以って演出出来るのかと、

そういう演出を視るだけでも視る価値があるのではないでしょうか?



キャストもみんな素晴らしい。

特にヒロイン?役の小松菜奈が可愛いってのと、

小松菜奈がキャワイイってのと



引き締め役の編集長役のリリー・フランキーさん!

『海街Diary』で食堂に入り浸ってるだらしない役もハマってましたけど、

こういう、物語上、引き締めてくれる役で




ちゃんとハマってくれるから

主演の佐藤健くんや神木隆之介くんの若さ、躍動感がより引き立ちますよね。





で、

今回、冒頭で「某日、某映画館で」と日にち・場所を伏せたのですが



実は、僕が視た回にアクシデントが起こりまして。



映写機?が止まったのでしょうか、

途中10分くらいでしょうか音声だけで画面は真っ暗って状態が続いたんです。

もちろん異変なんですが、その異変を異変と思わずなぜ10分もそのままだったかというと、



画面が真っ暗になった箇所が絶妙だったからです。

(視た方はお分かりでしょうが) 集英社編集部を説明の部分。



若手漫画家の内、どの漫画家を連載に載せるか、という編集会議があり、

その編集会議も限られた人(編集長、副編集長、各班キャップ)という、限られた人だけで構成されている、

ある意味、秘密会議化されている、っていう、



そんな説明のあとに真っ暗になったモンだから、

真っ暗な状態で、編集会議の音声だけ聴いてるっていう状態も



【演出の一つか】



と視てた客がたぶん、全員思ってたと思います。

ずっと黙って静かに聴いてましたから。



でもシーンが変わったであろう音声が聞こえてきて、

でも真っ暗なままなので

次第に客席がザワザワしだして



それでやっと【ちょっとおかしいゾ】ってなって…

それで10分もかかったんだと思います。



編集会議の模様を映像ナシで、音声だけで表現するのも全然アリっちゃぁアリなんですけど、

復旧した後の、通常の映像有りで視たら、

【でも、有りのほうがアリだな】とは思いましたけどね^^;



それにしても、「日本人は凄い優しい(だろうな)」と思いましたね。

誰一人として



「ふざけんなよ!」

とか

「金返せ!」



と、わめき散らしたり人が居ないんですから。

(それが、日本人の特性に依るのかどうかは知りませんが)



客側も諦めてたのか、呆れてたんでしょうね笑



でも、【なさけないな】と思ったのは、

映画館の人って上映中の映画をちゃんと監視してないんだな、って事です。



客側からクレームがいったのか、スタッフ側が気付いたのか知りませんが、

映画が中断されて、会場の客電が明るくなってスタッフさんが謝りに出て来たんですけど、

客側に



「申し訳ないんですが、映画のどの箇所からこういうった状況になったのか教えて頂きたいのですが…」

という、映写の進行状況が映画館側でまったく把握出来てない、ってことですね。



僕は、映画館で働いた事がないので人員の配置とか、そこらへんの事情は全く知らないのですが、

客席の後ろからスクリーンに映写してるってことは、あの窓の部屋で常に誰かがちゃんと見張ってる、

って想像してたんですが、



なんか違うみたいで。

スクリーンがいくつもある巨大なシネコンプレックスだったら、人員的に厳しいかもしれませんが、



でも

何か起こった時に「いつくらいからこうなってました?」って訊くのは情けない限りなので

一人でも常にスタッフを置いといた方がいいですし、



スタッフさんも映画視れるしで、

一石二鳥だと思うのですが。



まぁ

そこの映画館は鑑賞後に、ある一定の補償してくれましたし、基本的に安いので今後も使い続けますし、

こういう事が自分の時に起こるんだなぁ



ってのと、

事故を演出だと思い込んだのも、いい経験でした。


…って思う事にしよう。



『バクマン。』★★★★★★★☆☆☆(7点/10点満点中)
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日本夢之助

漫才劇場に出るためのオーディションLIVE
「UP TO YOU」

2015年11月19日(木)
19:45 開場/20:00 開演
場所:中崎町 B’square(大阪市営地下鉄谷町線「中崎町駅」3番出口スグ)
料金:500yen

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