2014/07/22

Just finished reading #1『暁の寺』三島由紀夫


三島由紀夫最後の作品「豊饒の海」全4巻の内3巻『暁の寺』まで読み終わりました。





本来、



こういう場合は最後の第4巻まで読み終えてから書くものでしょうが、

第1巻『春の雪』読み進める内にして既に、



ヤバぃ感がありました。

人生の書になる予感。

人生のベスト10に入るであろう期待。



そして、

何でも"ベスト○○"と言い渡る軽薄さ。



三島作品での存在位置とか、内容の如何だとか



巻末の解説やネット上にて色々論じられていますし、

論じられるべき理由が確かにそこの孕んでるのですけど、



それらはともかくも、僕がこの「豊饒の海」シリーズを早々にして大袈裟に評価し得る根拠は、



・日本語表現の美しさ、膨大さを味わせてくれる所


・その日本語を使って全世界における全現象を言語化している(と感じさせてくれる)所


・とりあえず、仏教の教義への関心を喚起してくれた所



の3点です、今の所は。



この後の最後の巻を読んで更に好きになるかもしれませんし、

もしかしたら、幻滅するかもしれません。



そしたら、この第三巻まででストップさせた方がいいかも知れませんし。

ま、読むけどね、第4巻。

で、その第4巻は『天人五衰』というタイトルなのですが



今回「豊饒の海」シリーズは

1巻を読んでる内に次の第2巻を買い、

第2巻を読み始めてスグに第3巻を、と

次の巻本を早々に手元に置き、ねぶり、読んでいたのです。



ということは自然

今第3巻を読み終えればスグ読み始められるハズの第4巻『天人五衰』が

部屋に見当たらないのです!



記憶にあるのは書店でソレを手に買うかどうか右往左往してた所迄です。

買った記憶が記憶が全くないのですが、



家に帰って『天人五衰』の太文字を視たかな?という感!と、あれは家だったかな?という感‼︎



ただ頭の中に

「読み始めるにはまだ先の、朱の背表紙の巻本を自宅の袋から出して放り置く」映像と、



第4巻『天人五衰』の表紙の画像があり、その二つが結像し今回の不安を駆り立てたのです。



もしかしたら、買ったのかもしれませんし。

買ってないかもしれません。

でも、買ったかもしれないのです。



同じ本を買う…

本を愛する者として決してやってはならないことです。



あるかどうか判らないが「でも、あるかも知れない」恐怖から探すしかない、無間地獄を旅行中です。

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